QUADRAL RHODIUM200 試聴記 余録その2
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RHODIUM200, 試聴記, QUADRAL, 日々雑感
QUADRAL RHIDIUM200を外し、
元の友人作ブックシェルフに戻しました。
ところがここで問題が発生。
QUADRAL AURUM GALAN 9、
QUADRAL AURUM SEDAN 9、
ASCENT20LE、
RHODIUM200
を、それぞれけっこうな長期間試聴してきたわけですが、
RHIDIUM200から元のスピーカーに戻した途端、
高域の再生に大きな不満が出てしまいました(;_;)。
QUADRALのスピーカーはどれも高域特性に優れ、
試聴中、全く不満を感じなかったのですが、
ニアフィールで我がブックシェルフを聞いていると、
「なんで、こんなに高域が出ないんだろう?QUADRAL、欲しいなぁ...」
と、なってしまいました。
と言っても、すぐに、
そんなに予算があるわけではありません。
でも、音楽を聞くのは毎日です。
何とかならないか?
そこで思い立ったのが、
「あ!そうだ!スーパートゥイーター(ツイーター)を導入しよう!」
ということでした。
ただ、メーカー製のスピーカーなら、
どのように合わせたらよいかなどのスペックは分かりますが、
自家製ブックシェルフは、
なかなかそうもいきません。
うまくゆくかどうか、
カット&トライの気持ちが必要ですが、
清水の舞台から飛び降りるつもりで、
スパートゥイーターを導入することにしました。
いろいろ探索すると、
スーパートゥイターって値段が高いですね!
TANNOYの50万円超えに頭がクラクラし、
他のメーカーでも20万円越え...、
これならQUADRALのスピーカーが買えそうです(^^;。
それに、自家製スピーカーのため、
出力を切り変えられることが条件です。
でも、世の中うまくしたもので、
小さなメーカーでリリースしている、
比較的安価な出力切り替え付きスーパートゥイーターをいくつか見つけました。
その中で購入したのがこちら、上にある画像をご覧ください。
それでもかなりの散財でしたが(;_;)。
スパートゥイターが家に届いて、
早速つないでみました。
ケーブルはスピーカー to スーパートゥイーターです。
アンプ to スーパートゥイーターでもつなぐことができますが、
ここは簡単に(^^;。
「高音が収録された音源でまず聞いてみてください…」
とのことですが、
今回購入したスーパートゥイーターは
18000Hz以上の周波数帯域です。
既に小生には聞こえません(^^;。
これで音が変わるのか?
何だかオカルトのような話ですが、
あな不思議やな、
実際にLPやCDを再生すると、
おお!
音がかなり変わります。
高域がかなり伸び、
それに引っ張られるように中域が充実、
低域の楽器もはっきりしているようです。
ただし、スーパートゥイーターの鳴らし始めは、
驚くほど音が悪いです。
最初の印象は、
「なんじゃこれ、高域を逆相にした安物のラジカセみたい...」
でした。
プリセットされたQ-SURROUNDですね、話が古いか...。
逆相につないだ方がいいのか?と思って悩んでいると、
あれこれ聞いているうちに音が変わり始めました。
落ち着いてしっとりした音に変化してゆきます。
当たり前のごとく、エージングが必要なわけです。
友人作のブックシェルフとスーパートゥイーターで、
周波数帯域、解像度が劇的に変化しているのが分かります。
その変化には驚かされました。
友人作ブックシェルフは、
写真ではQUADRALに比べると少し貧弱なスピーカーなのは否めないですが(^^;。
約1週間、毎日2時間程度エージングをして、
音は自然に溶け込むようになっています。
エージングにはもう少し時間がかかりそうです。
小澤征爾によるチャイコフスキー/大序曲「1812年」、
「ドヴォルザーク・イン・プラハ」というオムニバスアルバム、
ワルターのベートーヴェン/交響曲第9番の第4楽章など、
それはもう、信じられないくらいの音で鳴りました。
ロートルスピーカーや、
高域特性がそれほどではないスピーカーを
なんとかグレードアップするためには、
スーパートゥイーターはいい選択かもしれません。
友人作ブックシェルフのグレードが2段階くらい上がった印象です。
QUADRALのスピーカー群には、
高域特性に優れたトゥイーターが付いていますので、
スーパートゥイーターは必要ないかも知れません。
でも、スーパートゥイーターには
音場を変える目的で作られているものもありますので、
そういう製品を導入することは「あり」かもしれませんね。
小生の今は懐に余裕がありませんが、
リビングのJBL4312用に、
もう1セット、スーパートゥイーターを狙っているのでありました。
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