QUADRAL SIGNUM20 試聴記その2
家は現在CDでも、
RIAA反転コンバータを使い、
イコライジングカーブ可変式フォノイコライザーで、
CDの音を自分の好きなように加工して聞くことができます。
でも、それでは試聴記では不公平になりますので、
CDではデフォルトのストレートな状態での試聴です。
PCからは録再可能なDAC/ADCを使い、
ストレートに音出しします。
LPは...これはイコライジングカーブを変えながらの試聴です(^^;。
なお、試聴記はほとんどクラシックでの試聴です。
ではまずCDから。
アンジェラ・ヒューイットのピアノで、
「Love Songs」という最新アルバムを聞いてみました。
クラシックのさまざまな愛の場面に関連した楽曲が集められています。
むろん、SIGNUM20ではトールボーイのように、
低域が豊か...と言うわけにはいきませんが、
ブックシェフルの枠内では高域から低域まで、
非常にバランスの良い音が聞けます。
ニアフィールドでの試聴ですから、
このバランスの良さは大変ありがたいです。
リングラジエーターの効果は抜群、
キラキラと輝くような高域が聞けます。
ヒューイットの奏でるピアノは、
いい意味での「軽さ」を感じますので、
SIGNUM20はそのピアノを過不足なく聞かせてくれます。
それでいて、低域の量感にもそれほど不足せず、
大変つながりの良い音を聞くことができました。
いろいろなデバイスを使うオーディオファンに人気の高いメーカーのひとつに、
Acoustic Reviveがあります。
小生の家にも、Acoustic Reviveの製品がいくつかあります。
でも、Acoustic Reviveが録音を行い、
独自レーベルを起こしてCDをリリースしているとは知りませんでした。
Audio Accessory誌179号のおまけCDでそのことを知りました。
おまけCDに、
シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」の第2楽章と、
モーツァルト:弦楽五重奏曲K.515の第2楽章が収録されています。
これはAcoustic Reviveレーベルではなく、
KOIKE STRINGSという室内弦楽合奏団の自主制作レーベルでのリリースです。
これにはたまげました。
これだけ音が生きている録音はそうざらにはありません。
シューベルトでのピアノは新垣隆氏で、
少し地味に聞こえますが、ものすごく弦楽合奏に溶け込んでいます。
また、パースペクティブというか、
楽器の拡がりがものすごく自然で、
聞いていて興奮してしまい、
さっそく、元のCDを購入してしまいました(^^)。
SIGNUM20の試聴機が我が家に来たその後にCDを購入しました。
SIGNUM20で聞く「鱒」やK.515は、
ブックシェルフとしてはハイエンドのSEDANやGALANのような
圧倒的な高解像ではないものの、
もの凄く自然に、この録音の素晴らしさを教えてくれます。
ミドルクラスのスピーカーでは、
このサウンドイメージは理想的です。
Acoustic Reviveの録音を気に入った小生は、
一気に他のAcoustic ReviveレーベルのCDを買えるだけ買ってしまいました(^^;。
小生は普段、まず楽曲、次に演奏者でCDを買ってきましたので、
録音でCDを買うことは実は希です。
というか、たまたま買ったらその録音が良かった...
ということが多いです。
そのため、オーディオファイルと呼ばれるCDやSACDはあまり持っていません。
SIGNUM20で聞くAcoustic Revive素晴らしいですね。
川口成彦氏がプレイエルで弾いたショパンなど、
これはもう感涙ものでした。
【スペック】
形式:2way バスレフ
負荷許容量:60/90 W
周波数特性:42…32.000 Hz
クロスオーバー周波数:3.200 Hz
出力音圧レベル(dB/1W/1m) :85 dB
インピーダンス:4Ω
ツィーター:RiCom-Sigma
ウーファー:155 mm Titanium-PP
寸法 (HxWxD):30 x 17 x 26 cm
重量:6,54 kg/1台
価格:126,500円(ペア・税込み)
メーカー製品情報はこちら、
https://www.network-jpn.com/signum/
空気録音もあります。
https://youtu.be/BN6GRoTgmaU
https://youtu.be/jM0OBg1sWWE
https://youtu.be/i91eW6K0GYQ
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