*

帰ってきたASCENT20LE試聴記 その4

公開日: : 試聴記, QUADRAL, ASCENT20LE

小生が最近はまっていることは、
30~40数年前のカセットテープに録音した音源の復活です。


カセットテープからPCに音を取り込み、
そこで加工して、
何とか聞ける音にしてゆくわけです。
むろん、カセットのままでもそこそこの音で聞けるわけですが、
LPやCDの音に比べると、
やはりどこか非力です。
録音時のデッキが、
現在使っているデッキと同一ではない、
録音した時の音圧レベルが低かった、
LPからダビングするときに使ったカートリッジが安物だった、
エアチェックの時の状況など、
さまざまな要因がありますが、
NRをかけたか、かけなかったか、
記入を忘れて、
どちらか分からなくなってしまったものもありますし(^^;。
カセットデッキも数機種使っていましたので、
現在使用しているデッキとの相性もあるようです。

ASCENT20LEは、
モニタースピーカーというより、
HIFIスピーカーですが、
そうやって加工したテープ音源を、
ひじょうに楽しく聞かせてくれるものですから、
この作業が病みつきになっています。
カセットから、
思いがけずいい音にすることができた時には、
もう同じ録音を何度も聞いてしまいますね。
LUXMANのアンプとASCENT20LEの相性が大変良いのも、
聞き飽きないところでしょうか。
特に、CD化されなかったライヴ録音のエアチェックは、
もうそれしか聞くことができないわけですから、
自分にとっての宝物です。
なんせ、
押し入れに入れたまま忘れていた古い録音ばっかりですから。

PCに取り込んだ音をまずASCENT20LEでモニター、
楽しい音か楽しめない音かを確認して、
加工するときにはヘッドフォンを多く使います。
昔取った杵柄です。
ASCENT20LEは楽しい音か楽しくない音か、
すぐに分からせてくれます。

ところで、
実は今、音加工用モニターに使っているヘッドフォンは、
手持ちのSTAXでもAKGでもSENNHEISERでもなく、
非常に廉価なモニター用ヘッドフォンです。

Superlux HD681
これは、
昨年に大阪で開催されたプロ用音響機材の展示会、
オーディオフェスタの即売会でダメ元で購入しました。
とにかく価格が安いし(^^;。
若い音楽クリエーターの懐が痛まない価格設定のようです。

HD681、最初は装着感がどこか軽々しく、
質感もイマイチで、
音も「価格が価格だから、こんなものなのかなぁ?」
というところでしたが、
エージングが進み、
なんと上記のヘッドフォンを押しのけて、
このヘッドフォンで音を加工するときにモニターするようになりました。

むろん、音楽を聞く用としても価格の割には充分な性能ですが、
音のバランスを聞いたりするときに使います。
その上で、
他のヘッドフォンやASCENT20LEで違和感がないか、
さらに確かめるわけです。
何だか面倒くさいことをやっているようですが、
世に出ていないライヴ録音のエアチェックや、
CDで買い直していないLPからのダビングテープは、
自分にとって、
これはもう貴重な財産なわけですから、
やはり手間暇をかける必要があります。

自分で録音したいろいろな音源を加工して聞ける音にする...
SACDやハイレゾが盛んな今、
そんなことをやらなくても、
いい音は簡単に手に入るのに、
こういうアナクロなことをやるのは、
傍から見すると阿呆かと思われそうですが、
やっている本人は実に面白いですね(^^)。

さらには古いカセットテープだけではなく、
LPのイコライジングカーブをPCで変えたり、
けっこう楽しんでいます。

いろいろ、やってみるもんだと思います。

関連記事

ARGENTUM520 試聴記その2

ARGENTUM520は入庫数が少ないため、NWJ-STOREを中心にした販売です。 ARGENT

記事を読む

帰ってきたASCENT20LE試聴記 その5

小生は多くの音楽ファンと話をする機会がありますが、 高名な割に「分からない」と言われるのが

記事を読む

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その3

  オーケストラ、ポップスと続きましたので、次はクラシックでピアノです。案外、アナログでのピアノ

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その10

今回でASCENT20LE試聴の最後です。 ASCENT20LEを試聴してきて感じるの

記事を読む

QUADRAL SIGNUM20 試聴記その1

SIGNUM20試聴記 その1 QUADRALの新しいスピーカー、SIGNUMシリーズ

記事を読む

AURUM RODAN9試聴記3

延べ120時間のエージングを終え、AURUM RODAN9のエージングチェックをしてみました。

記事を読む

AURUM RODAN9試聴記5

RODAN9の前回の試聴では、アコースティックなソースでの試聴をしました。 ですので、今回は趣を変

記事を読む

オーディオセッション イン大阪2017 無事終了しました 

オーディオセッションin大阪が無事終了いたしました。 多くの方々に参考出品のAURUM MON

記事を読む

QUADRALチーフエンジニア来日

先日、ドイツよりQUADRALのチーフエンジニアSascha Reckertがプロモーションの為、来

記事を読む

AURUM TITAN9を聴く

3月よりダイナミックオーディオ5555 4FにてAURUM TITAN9を展示頂いています。 先日

記事を読む

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その5

今回はクラシックのオーケストラに戻して、スタンリー・ブラック指揮ロ

オーディセッション大阪2022

2022年11月5と6日、大阪心斎橋ハートンホテルで「オーディオ

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その4

  小生がTGTS01を使い始めることに、最初は不安がなかった

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その3

  オーケストラ、ポップスと続きましたので、次はクラシックでピアノ

SONIC IMPACT TGTS01 復活試聴記その2

TGTS01復活試聴記その2は、カーペンターズの"The Sing

→もっと見る

  • 住所
    〒557-0045
    大阪府大阪市西成区玉出西2-16-3
    ネットワークジャパン株式会社


PAGE TOP ↑