教会で蓄音機を聞く
11月18日、大阪の船場祭りの一環として行われた、
蓄音機コンサートに行ってきました。
ご担当の藤森朗さんとは、もう20年来のお付き合いです。
東京でHMV194という、
大型の蓄音機を何回か聞かせていただいていたのですが、
今回はポータブル蓄音機でのコンサートでした。
そんなに大きな機械は運ぶだけでも大変ですものね(^^;。
輸送中に壊れたら大変ですし...。
会場は大阪市のど真ん中にある浪花教会、
築90年になろうかという、
木造建築のプロテスタントの教会です。
あいにくの雨模様の中、
それでもかなりに人たちが蓄音機の音に耳を澄ませました。
オーディオ機器の試聴会は男性ばかりですが、
蓄音機コンサートは、
ほとんどが女性であることが羨ましいですね(^^)。
1902年録音のエンリケ・カルーソーの歌声から始まり、
1947年のリパッティのピアノまで、
年代を追うような選盤です。
蓄音機は1932年製で、
まだアンプを通して音量を調節するものではなく、
そのままの音が音量です。
最初、前の方の席を取ったのですが、
「後ろの方が良い音がしますよ」とのことだったので席移動、
やや後ろの方で鑑賞しました。
そのため撮った写真が古いiPhoneの望遠でボケボケです。
木造の教会という、
かなりアコースティックな空間ですので、
確かにその反響を含めて、
後ろの方が音的には有利なのかもしれません。
木造の天井の高い空間はいいですね。
デッドではなく、ほどほどライブで、
オーディオ機器にとって理想的な反響です。
蓄音機はそのまま置いたのではなかなかうまく鳴らず、
あちこち移動して聞いてみて、
結局、手製の反響板を後ろに立てて響きを良くしたそうですが。
それでも音量がかなりあり、
そこそこ広くて天井がアーチ形の高い空間を、
音で満たすのに成功していました。
教会の方に聞いたら、
船場祭りを例外にして、
通常、教会空間の貸し出しは行っていないそうです。
ウーン残念!
QUADRALをここで鳴らしてみたいな...と思ってしまったものですから(^^;。
最新型のオーディオ機器もいいですが、
古い蓄音機もいいですよ。
オーディオ機器の原点を聞く趣です。
kna_baka_syuzo
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