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ARGENTUM520 試聴記その2

公開日: : ARGENTUM, 試聴記, CLASSIC, QUADRAL

ARGENTUM520は入庫数が少ないため、
NWJ-STOREを中心にした販売です。


ARGENTUM520の試聴が続きます。
古いオーケストラのセッション録音ではどうだろう?
ということで引っ張り出したのは、
キングレコードの古い、
クナッパーツブッシュによるブルックナー:交響曲第5番です。


これはのちにさらに優れた音でCD化されていますし、
家にはモノラル、ステレオとも初期盤のLPもあります。
ステレオのLPは日本が最初だったみたいですが。
でも、古いCDとは言え、
CD資産というか、
以前買ったCDではさてどうだろう?
と、あえて古いCDを引っ張り出しました。
キングレコードの古いCD復刻は、
そのままダイレクトで聞くと、
幾分箱庭的な響きのマスタリングです。
でも、ARGENTUM520で聞くと、
古めかしいことは古めかしいのですが、
かなりバランスよく、
不思議なことに新しい録音のように聞くことができます。
上から下まできちんと音を鳴らそう...
と言うコンセプトが生きているようです。
さらにAURORASOUNDのRIAA反転コンバーターを使い、
フォノイコライザーのRIAAで聞くと、より純な音が聞けるようです。
第1楽章の開始から、
第4楽章終結部のシャルク初版独特のトゥッティまで、
今までになく楽しみました。
第2楽章は、ブルックナーが好きな小生には涙なくして聞けないですね。

次はボーカルの古い録音、
ジェラール・スゼーのシューベルト:「美しき水車小屋の娘」です。
これもまた古いCDで、
我が家のCD資産を生かしたいところです。
SACDやハイレゾで再発売されたら、
古いCDはゴミ...
みたいな考え方はしたくないですね。
ARGENTUM520は、
スゼーの柔らかなバリトンの歌声を、
優しくしっかりと再現してくれます。
スゼーの歌声はピアノを圧倒してしまうという声量の凄さはありませんが、
この優しさは何物に代えがたいです。
あれ?こんなにいい音だったっけ?
と、2回全曲を聞いてしまいました。
トールボーイやSEDAN9やGALAN9のような、
すぐそこで歌手が歌っているというようなとんでもないリアリティではなく、
程よい距離感を持って、
スゼーの歌声とピアノのウェルバランスを聞くことができます。
むろん、解像度などはAURUMやSIGNUMにその凄さは一歩譲りますが、
むしろ「何気なく聞く」ということでは、
ARGENTUM520の親和的な音は非常な心地よさをもたらしてくれます。
なかなかいいなぁ、これ...です。

【スペック】
型式:2ウェイ
基本デザイン:バスレフ型入力:定格60W/最大90W
周波数特性(Hz):45~35,000Hz
クロスオーバー周波数(Hz):3.000Hz
能率(dB/1W/1m):87dB
インピーダンス(Ω):4Ω
ユニット構成:Tweeter φ25mm シルクドーム型トゥイーター
Woofer φ155mm Titanium-PP
サイズ (高さx 幅 x 奥行):H31.0cm×W16.5cm×D25.0cm
重量:5.06kg(1本)
価格 / ペア:66,000円(60,000円 + 消費税)

こちらからお買い求めいただけます。


ブラック
https://nwj-store.jp/item/quadral-argentum-520-black.html
ホワイト
https://nwj-store.jp/item/quadral-argentum-520-white.html

また、さらに数は少ないですが、
トールボーイのARGENTUM570もあります。
https://nwj-store.jp/item/quadral-argentum-570-black.html

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