オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記4(音質評価編)
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最終更新日:2017/06/08
試聴記, JAZZ, SOUND MAGIC
SOUNDMAGICの防弾ガラス製法オーディオラックXU03FSⅡでJAZZを聴いてみました。
■JAZZ編
・山本剛:Misty(SACD US盤)
いわずと知れたTBMの名盤。アメリカfimレーベルのSACD盤。
再発のアナログレコードも所有しているが、ピアノのタッチはこちらが上回っています。
20年近く前に、出張先で訪れた四国の中古ショップで出会って以来、アナログ盤からSACD盤と聴き続けているアルバムです。
表題曲「Misty」は、JAZZスタンダードで、数多くのミュージシャンが演奏。中でも本盤は、ピアノの音が良い。
ピアノの音は、生演奏でも聴くことが多い楽器ですが、この録音は、大変ONな録音で、ピアノの中に頭を近づけて聴いているかのようです。
録音レベルも大変高く、アタックが歪むギリギリのところで録られているようで、その辺りがオーディオ再生においても一つの醍醐味になっています。
XU03FSⅡでは、一聴して、聴感上のSN比が大変高く、驚きました。
ピアノが細身になるのではと思っていたが、意に反し強烈なアタックを聴かせてくれました。
ヴォリュームを上げても、破たんが少なく、本来の高録音ディスクの良さを堪能できます。
・マンハッタン・ジャズ・オーケストラ:Swin Swing Swing(CD 国内盤)
ビッグバンドJAZZアルバム。
リーダーのデビッド・マシューズは、日本でも人気が高く親日家で有名。
私自身も来日公演にも出かけ、彼の流暢な日本語で、ウィットにとんだMCにビックリした記憶があります。
マンハッタン・ジャズ・クインテットは、数枚のアナログ盤、CD盤を聴いていますが、この大編成のマンハッタン・ジャズ・オーケストラは、このアルバムが初めて。
今は亡きルー・ソロフのトランペットに、フレンチホルンやチューバが入った構成が面白いアルバム。
タイトな録音の低域がどう出るか楽しみだったが、以前のラックの時よりも、スピード感が増しています。
金管の高域がきれいに伸び、厚みも良好で、セパレーション良く左右に定位し、気持ちが良いです。
・ジャコ・パストリアス・ビックバンド:TwinsⅠ(アナログ 国内盤)
AUREX JAZZ FESTIVAL’82のライヴ録音。
ジャコの双子の娘たちを冠したアルバムでTwinsⅡと同時発売。
このAUREX JAZZ FESTIVALの実況放送で、長髪ポニーテールのジャコが、ステージ上で名だたるミュージシャンを従え、神業的なパフォーマンスを披露した姿が目に焼き付いています。
以来、ウェザー・リポートの全アルバム及び彼のプロジェクトアルバムを片っ端から聴くことになりました。エレクトリックベースを自在に操り、JAZZベースの世界を変えた天才。
ドラッグと奇行、路上生活が続いた晩年。35歳で人生を終えるには早すぎた。
防弾ガラス製法ラックでは、ジャコのベースが前に、金管セクションが奥に定位する独特のマスタリングが良く判ります。
エフェクタをかけたベースの音色が実に生々しく聴こえます。
YouTubeにこんな動画が有りました。
・マイルス・デイビス:Kind of Blue(アナログ US 180g重量盤)
JAZZアルバムの至宝。アナログ盤も幾度となくリリースされている名盤中の名盤。
拙宅では、50th Anniversary Collector’s Editionを含めアナログ盤は、3枚手持ちしていますが、今回は一番聴き馴染んでいる本盤を選びました。
XU03FSⅡでは、ベースがより深く沈み込み、スリリングなイントロが聴けました。
シンバルも細やかさを感じさせ、トランペットの歪感も極めて少ない印象。
コルトレーンとアダレイのサックスの定位もきっちり左右に分かれ、セパレーションも良好でした。
マイルスについては、語らずもがなですが、余談ながらお勧めしたい一枚が有ります。
他界する直前までのツアーをオムニバスにした一枚「Live Around The World」です。中でも「Time After Time」は、死の間際まで輝き続けた帝王がメロディーをか細い音で紡ぎ、嗚咽にも似たブロウが、儚く、涙が出るほどに美しい。
TUNTUN
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