オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記8(音質総評)
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最終更新日:2017/07/18
試聴記, SOUND MAGIC, etc...
前回まではCDディスクやアナログディスクにて様々なジャンルの音楽を聴き、ディスクの所見を含め、レポートさせて頂きました。
今回は、XU03FSⅡの音質について試聴総評を記したいと思います。
ラックをXU03FSⅡに変えたことによる変化は予想以上でした。
以前のラックに比べて、XU03FSⅡの導入によってとにかく聴感上のSN比が高くなり、静けさが増しました。
また、相対的にニュートラルな音の方向に向かい、定位感が明確になっています。
楽器の倍音や余韻、ヴォーカルのリバーブがきれいに再現され、低域については、量感こそ多くは有りませんが、低い音域まで伸び、分離も良くなりました。
以前のラックは、音のふくよかさと潤い感が有り不満は有りませんでしたが、XU03FSⅡに変えた事によって、以前のラックの棚板や支柱の素材が、音の緩さの産物としてとしてこのような傾向が再生音に加わっていたということ事が良く判りました。
また、以前からCDプレーヤーのトッププレートに板状のアクセサリーを載せていましたが、この材質の音が再生音に乗っていることに気づかされたのには驚きで、即座に外すこととなりました。音の緩さの改善の為に、余計なものを付加していたということでしょうか。
XU03FSⅡの防弾ガラス製法棚板の固有音と鳴きの少なさが、機器本来の音を引き出す大きなファクターとなっていると思います。
アナログ再生については、以前のラック使用時からプレーヤーのインシュレータを純正のゴム製からステンレス製に変えています。
プレーヤーの足元をよりリジットな方向へ追い込むことで、低音域の緩さの改善に繋がっていました。
それでも棚板の振動や鳴きをもろに受けていたのか、ラックをXU03FSⅡに変えたことによって、圧倒的なSN比の高さとスピード感の違いが現れました。音の分離に関しても、各楽器のニュアンスがより明快になっています。
土台となる棚板及び支柱の高い剛性があって初めて、ステンレス製のインシュレータの本来の効果が表れたのだろうと感じています。
XU03FSⅡは、以前のラックの特徴であった再生音の緩さ(ふくよかさと潤いがあると感じていました)と引き換えに、ラックによって付加された音のカラーレーションを無くす方向に向かいました。
再生音を機器本来が持つ音、ニュートラルな音に戻す効果がみえたということになります。結果、再生ディスクの音を素直に引き出し、音楽そのものをより楽しめるようになりました。
改めて、XU03FSⅡの導入を通し、オーディオ機器を設置するラックの棚板の素材や支柱の剛性が、再生音に及ぼす影響の大きさを実感した次第です。
SOUNDMAGIC XU03FSⅡ
製品寸法:W605xD458xH534.4mm
TUNTUN
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