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REAL CABLE CHAMBORD HP 試聴記 その1

公開日: : REAL CABLE

今までQUADRALの3種類のブックシェルフスピーカーを試聴してきましたが、
今回試聴用に送られてきたのは、
日本発売予定のREAL CABLEのCHAMBORD HPという2mスピーカーケーブルです。
今のところ、ペアで予価120,000円だそうです(@_@)。
凄い!

小生にとって値段も凄いですが、
なんせ太い!
今まで、
こういう太いスピーカーケーブルは使ったことがありません。
しかも硬い。
さらに高級感が漂い、
「さすがにハイエンドのスピーカーケーブルは違うなぁ...」
と驚きました。
家のローコストオーディオに使うのは、
もったいないくらいです。

本来はAccuphaseのアンプから、
初代JBL4312につないで聞きたいところですが、
悲しいかな部屋の構造上の問題でスピーカー間隔が広く、
2mのスピーカーケーブルでは届きません。
仕方なくパソコン部屋のシステムで聞くことにしました。
試聴用にRHODIUM200が届く予定なのですが、
今はまだなく、
友人が作った11cmウーファーとトゥイーターという、
かなり非力なスピーカーでの試聴です。
さらに、
普段使っているLUXMANのアンプが、
ここへきて右チャンネルから音が出ないという、
アクシデントに見舞われました。
ウーン、なかなか厳しい環境です。
そこで仕方なく、
MUSICAという日本の小さなアンプメーカーの、
RAICHO 3というアンプとフォノアンプで聞くことになってしまいました。

CHAMBORD HPを開梱一発、
「うわ、太い!重い!」というのが第一印象です。
オーディオの試聴会などでは、
太くて重いスピーカーケーブルはお馴染みですが、
限られた環境の我が家で使うとなると、
やはりごついですね(^^;。
MUSICAのアンプよりも、
スピーカーケーブルの方が重くてズルズルと引っ張られないか、
スピーカー自体も小さく軽いので、
ケーブルに引っ張られて落っこちるのではないか、
という危惧がありましたが、
その点は大丈夫でした。

CHAMBORD HPにはデフォルトでバナナプラグが付いています。
友人の作ったスピーカーは古いので、
スピーカー端子(ターミナル)の形状のため、
不安があったのでYラグを入れてもらいました。
Yラグを一度は付けてみましたが、
でも、アンプ、スピーカーとも、
めでたくバナナプラグで接続することができました。

で、早速ケーブルのエージングを含めて試聴開始です。
ところが普段使っているケーブルと定点観測しようと選んだソフトに、
大きな問題がありました。
普段使っているアンプ、ケーブルではそれほど違和感のなかった、
ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィルの
マーラー/交響曲第5番のデジタル録音です。
これを最初に選んだ小生がバカでした。
エージングなんだから別のソフトを選べばよかった...
MUSICA、CHAMBORD HPでは、
一聴、違和感の塊のような音でした。
これはエージングがかなり進んでから聞かないと、きつい...。

そこで今は懐かし、
WINDAM HILLからリリースされたウィリアム・アッカーマンの
アコースティックギターのLPから試聴を始め、
日本のインディーズレーベルからCDで出た、
同じくアコースティックギターアルバムでまず耳を慣らし、
さらにシリア出身のフランソワ・ラバトのベースを聞いてみました。
スタンダード・ジャズのメロディをすべてアルコで弾いたという、
異色のアルバムです。
ベースが信じられないくらいに良く歌います。


フランソワ・ラバトは、
シリアの北部アレッポの出身です。
アレッポはシリア政府軍と反政府勢力の間で、
長い間攻防戦が行われたシリア第2の人口を誇る街でした。
空爆も行われ、
テレビのニュースで、
よく廃墟と化したアレッポの映像が流れました。
ラバト自身は若いころにシリアを離れたようですので、
シリア内戦に巻き込まれたかどうかは分かりませんが、
何だか胸が詰まりますね。

スピーカーは小型ながら、
ラバトのベースが非常によく鳴り、
重い音が堪能できます。
これは試聴会で使えますね(^^)。

何枚かLPとCDを聞くうちに、
CHAMBORD HPは最初のつないだだけの状態からすると、
かなりこなれた音になり、
エージングはまだこれからながら、
徐々に聞きやすくなってきました。
耳も慣れてくるからでしょうか。
エージングを進めたいのはやまやまながら、
実時間の関係で四六時中音を出しているわけにはゆかず、
少しエージングに時間がかかりそうですが、
いろいろレポートをしようと思います。

Syuzo@kna_baka

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