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QUADRAL RHODIUM200 試聴記 その1

公開日: : RHODIUM200, 試聴記, CLASSIC, QUADRAL

QUADRAL RHODIUM200が到着、
試聴を始めました。
試聴会であちこち回ってきたスピーカーなので、
エージングはばっちりです。
その代わり、
エージング前と後の音を聞き比べて楽しむ、
なんてことはできませんが。


正常にセッティングできたかを確かめるために、
手近にあったDECCA盤アンタール・ドラティ指揮
デトロイト交響楽団の
グローフェ/「グランドキャニオン」をまず聞いて驚愕、
「確かこれ、QUADRALの日本販売では、
一番安価なスピーカーだよな...」
と再確認しました(^^;。
今まで聞いてきた、
SEDAN 9、GALAN 9、ASCENT20LEとは、
音の作り方が異なり、
値段の割に非常に鳴りっぷりがいいのです。
繊細さもしっかり確保しながら、
あいまいさのない音で、
しかも重心はやや低めです。
この低めの重心の明確な音は、
小さな筐体からすると、
感動的ですらあります。


次に、試聴では必ず聞く、
ウィリアム・アッカーマンの
「パッセージ」WINDAMHILL盤をLPで聞きました。
やはり重心が少し低く、
小型スピーカーながら、
非常に鳴りっぷりがよく、
ASCENT20LEの指向性に優れた高域性能ではありませんが、
ギターやヴァイオリン、チェロの音が、
深みを持って聞こえてきます。
いい方向で、
音に膨らみがあります。
家庭で聞く分には充分と言えます。
おそらく、この音を好む方は非常に多いと思います。
使用したORTOFON MC-20MK2は、
本来、繊細な音がするカートリッジです。
ところがRHODIUM200では、
むしろ同じORTOFONのMCカートリッジでも
SPUに近い鳴りっぷりです。
これはある意味、儲けものの音です。
10万円を切るスピーカーでこの音は驚異的だといえます。
LUXMANのプリメインとも相性がいいようです。


次にCDでパスカル・ロジェのピアノ、イザイ弦楽四重奏団で
フォーレのDECCA盤ピアノ五重奏曲第1番を聞いてみました。
RHODIUM200はダイナミックレンジの再生が非常にうまく、
ピアニシモからフォルテまで、
ドキドキするような音の振幅を聞かせてくれます。
第1楽章の、
寄せては返す波のような音楽を実にうまく再現してくれます。
第2楽章のひそやかな歌に溢れた音楽にはしびれますね。
音楽はだんだんと形をとり、
またひそやかな歌に戻ってゆきます。
第3楽章は明るいような暗いような、
不思議な音楽から始まりますが、
ロジェのピアノがミステリアスで非常に魅力的です。
RHODIUM200の少し重心の低い音が、
見事にピアノ五重奏曲第1番の世界を堪能させてくれました。

次回、
何時ものクナッパーツブッシュによるDECCA盤、
ワーグナー/「ワルキューレ」第1幕や、
さまざまなオーケストラ曲を聞いてみたいと思います。

kna_baka_Syuzo


【製品概要】
小さな筐体に驚愕のサウンド
RHODIUM(ロディウム)200は、そのコンパクトな価格・筐体からは信じられないサウンドを提供します。
周波数特性は38000Hzまでを確保、ハイレゾやSACDの繊細な音や倍音を豊かに再生、低域もバランスよく再現します。
ドイツの名門オーディオメーカー”クアドラル”が誇る技術とノウハウが惜しげもなく投入されたRHODIUM200は同社の入門機でありながら高度な音楽再生能力を持った、未来志向のブックシェルフ・スピーカーです。
【スペック】
RHODIUM 200(ロディウム 200)
形式:2ウェイ
基本デザイン:バスレフ
連絡許容入力(W):60W
最大許容入力(W):90W
周波数特性(Hz):40~38,000Hz
クロスオーバー周波数(Hz):2,100Hz
インピーダンス(Ω):4Ω
ユニット構成:Tweeter: φ25mm Aluドーム型トゥイーター
Woofer: φ135mm Titanium-PP
サイズ(W+H+D)cm:15.5cm x 29.4cm x 25.7cm
重量(kg)/台:5.1kg/1台
背面:ゴール度コンタクトシングル・ターミナル
仕上げ:マットブラック
価格:98000円(税抜ペア)

こちらからもご購入可能です。

小さな筐体に驚愕のサウンド!RHODIUM200

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