QUADRAL RHODIUM200 試聴記 余録
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RHODIUM200, 試聴記, CLASSIC, QUADRAL
QUADRAL RHODIUM200は残念ながら販売終了ですが、
幸い試聴機はいまだに家にあります(^^;。
このお盆には返却しなければなりませんが、
先月の大阪北部地震の影響で1台がひっくり返り、
横面に小さな傷がついてしまいました。
スピーカーの性能には全く影響ありませんが、
軽めのブックシェルフは地震対策をしないとだめかもしれません。
相変わらず中古LPの蒐集に励んでいる小生は、
最近、CDやダウンロード、ストリーミング音源には、
ほとんど手を出さなくなってしまいました。
LP再生の面白さに、すっかりはまってしまったようです。
ただ、CDでしか入手できない新しい録音や、
中古LPが入手しずらい、
あるいは中古LPが高価で手が出ないものもありますので、
CDで聞いている録音も多々あります。
そんな折、前にも触れましたが、
今、小生はオーマンディ・ルネッサンスで、
オーマンディの安い中古LPを探しては手を出しています。
今までヨーロッパのオーケストラを聞くことが多かったのですが、
さすが全盛期のフィラデルフィア管弦楽団の凄さ、
オーマンディの優れた指揮に目覚めてしまった...
ということでしょうか。
考えたら、
小生が子供の頃、
優秀なオーケストラはアメリカに多かったような思い出があります。
オーマンディ&フィラデルフィア、
バーンスタイン&ニューヨーク・フィル
ライナー&シカゴ響、
セル&クリーヴランド、
ミュンシュ&ボストン響、
パレー、ドラティ&デトロイト響などが代表的で、
その他、ピッツバーグ響やロサンジェルス・フィル、
サンフランシスコ響などなど、他にもたくさんあり、
レコードで接してきたオーケストラは数多いです。
アメリカの底力ってすごいですね。
小生は昔からセル&クリーヴランドが大好きで、
今もいろいろ聞いています。
オーマンディの録音は非常に数が多く、
買っても買ってもきりがありませんので、
コンプリートに揃えようという気はありません。
見つけた時にピンときたら財布と相談で買う程度です。
でも、国内ではなかなか見つからないLPもあり、
海外のサイトで購入しているものもありますから、
何をかいわんや...ですが。
最近、入手したLPに、
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」の、
ステレオ2回目の録音があります。
オーマンディは4回同曲を録音していて、
2回はモノラル、あと2回がステレオです。
ステレオ1回目の録音では、
オーケストラはフィラデルフィア管弦楽団ではなく、
ロンドン交響楽団でした。
フィラデルフィア管弦楽団よりも響きがタイトで、
いい演奏であることは確かですが、
やはりフィラデルフィア管弦楽団の演奏で聞きたいなぁ...
というのが正直なところでした。
ただ、オーマンディの「新世界より」は、
何だか当たり前の定番のような先入観があり、
敬して遠ざけていたようなところがありました。
ロンドン響との演奏録音をちゃんと聞いたのも、
ごく最近です(^^;。
そして、2回目のステレオ録音となる、
1976年のフィラデルフィア管弦楽団との「新世界より」...。
第1楽章から、驚きの連続でした。
オーマンディの楽曲に対する入れ込み方、
恫喝するようなダイナミックレンジなど、
これはオーソドックスと呼べるような演奏録音ではなく、
オーマンディが「新世界より」の新しい地平を拓いていった...
とでも言えそうな凄い演奏録音でした。
第2楽章など、
オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団にしか出せないであろう、
寂寥感の表出ぶりです。
さらにすごいのが、録音の優秀さです。
アナログ期最後の方の録音の凄さが部屋を満たしました。
「新世界より」というと、
ステレオでは、
イシュトヴァン・ケルテスの2つの録音や、
カラヤンの3つの録音などが小生には頭に浮かびあがりますが、
オーマンディの演奏録音は、
それらを上回るかもしれないパワーとクオリティを秘めています。
これほど凄い演奏録音を、
今まで聞いて来なかったとは、
自分の不明を恥じるばかりですが、
年齢を重ねてこういう体験をすると、
何だか新鮮な驚きで嬉しいですね。
RHODIUM200は、
この優秀な演奏録音をしっかりと再現してくれました。
販売終了というのは残念ですね。
フロア型スピーカーのようなスケールの広大さはありませんが、
価格帯を考えると、
ブックシェルでは大変優秀なスピーカーだと思います。
もし、中古などで見つけたら、
ブックシェルフが欲しい方には即買いでお勧めします。
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【製品概要】
小さな筐体に驚愕のサウンド
RHODIUM(ロディウム)200は、そのコンパクトな価格・筐体からは信じられないサウンドを提供します。
周波数特性は38000Hzまでを確保、ハイレゾやSACDの繊細な音や倍音を豊かに再生、低域もバランスよく再現します。
ドイツの名門オーディオメーカー”クアドラル”が誇る技術とノウハウが惜しげもなく投入されたRHODIUM200は同社の入門機でありながら高度な音楽再生能力を持った、未来志向のブックシェルフ・スピーカーです。
【スペック】
RHODIUM 200(ロディウム 200)
形式:2ウェイ
基本デザイン:バスレフ
連絡許容入力(W):60W
最大許容入力(W):90W
周波数特性(Hz):40~38,000Hz
クロスオーバー周波数(Hz):2,100Hz
インピーダンス(Ω):4Ω
ユニット構成:Tweeter: φ25mm Aluドーム型トゥイーター
Woofer: φ135mm Titanium-PP
サイズ(W+H+D)cm:15.5cm x 29.4cm x 25.7cm
重量(kg)/台:5.1kg/1台
背面:ゴール度コンタクトシングル・ターミナル
仕上げ:マットブラック
価格:98000円(税抜ペア)
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